去る2017年11月末頃に埼玉県にて「クールジャパンアワード2017」表彰式が行われ、隠岐酒造さんの「わだつみの精」が全国の受賞者26件のうちの1件に選ばれました!

隠岐酒造株式会社 代表取締役社長の毛利 彰さん
このアワードは一般社団法人クールジャパン協議会により"クールジャパン"の発掘・認定を目的として2015年から隔年で実施されており、今回は2回目となります。
審査対象はプロダクトを中心とした「モノ」から、まちづくり・文化といった「コト」まで多岐に及び、国内外の外国人100人によって評価・推奨されます。
今回は104件の中から26件が選ばれ、隠岐酒造さんはそのうちの1件として受賞されました。
受賞は山陰両県で初となる快挙です。
なお受賞した製品や活動は、2018年2月10日〜27日にニューヨーク・ブルックリン市で、2018年8月(予定)に台湾・台北市でそれぞれ展示されます。
「わだつみの精」は同じく隠岐酒造さんが製造している、海藻から作られる焼酎「海藻焼酎 いそっ子」を完熟させて作り上げた古酒で、1999年から販売されています。
わかめをはじめとする海藻と米などを原料とし、樫樽で10年ほど貯蔵することで色が琥珀色に変化するほど完熟させたあと、県内外に出荷されます。
アルコール分は40%で、品格と磯の香りを帯びたその飲みくちは大変爽やか。
上記紹介ページにも「隠岐酒造独自の方法で発酵された古酒は、焼酎というよりもウィスキーやブランデーのような感覚で飲むことができます」と謳われています。
名前の由来は、古酒にふさわしい名前をということで、日本神話と呼ばれる伝承において海の神を意味する「ワダツミ」から名付けられています。
(「古事記」では綿津見神(わたつみのかみ)、大綿津見神(おおわたつみのかみ)、「日本書紀」では少童命(わたつみのみこと)、海神(わたつみ、わたのかみ)、海神豊玉彦(わたつみとよたまひこ)などの表記で書かれるそうです)
今回の選考理由では、味だけでなくパッケージデザインも併せて高く評価されていますね。隠岐ウェブ商店街で「わだつみの精」を繰り返しご注文のお客様からも「味も良いし、見た目も素敵!」というお声をよくいただきます。飲食店を経営されている方にとっては、ボトルを置いているだけで見映え(インスタ映え?)するのではないでしょうか。
販売開始からおよそ20年が経って海外からの再評価となりましたが、この小さな隠岐の島から、時を経ても世界の様々な人々を惹きつけるであろう名品が生まれたことは、大変誇らしく思います。